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本日ご紹介の患者さんは他院にて小陰唇縮小手術、陰核包皮縮小手術をお受けになられた既往があります。

前医術後より陰核(クリトリス)が目立つようになったとのことで御相談を受けました。

 診察を行った結果、
医原性
陰核が目立つ状態になったことが強く疑われました。

本来のこの方の術前の外性器は恐らく陰核周囲のsulcus praeputiolabialis部分の余剰粘膜皺襞が元々厚ぼったい状態であったのに、そこに手をつけず薄く出血も少なく手術操作しやすい陰核包皮のみを切り取ったために通常ではありえない形態となり、恐らく患者さんが気にされていた陰核包皮周囲の厚ぼったさは全く改善されずに陰核だけ露出するという術前の写真のような状態になったのだと思われます。

よって本来ならば気にならないはずの陰核が気になるようになってしまい当院での修正手術のご相談にこられるに至ったと考えられました。



初診時では外々側ヒダに相当する部分の余剰感が強く修正術の方をお勧めしましたが陰核縮小手術(クリトリス縮小手術)を御希望され当院にてクリトリス縮小手術をお受けになられました(
2009.04.10blog掲載 )。

その後陰核横の部分(外々側ヒダ部分)が肉厚な感じがやはり気になる、およびもっと陰核を小さくしたいとのことで再手術(陰核包皮縮小形成術、陰核縮小術)をお受けになられました。

陰核包皮周辺もすっきりし、陰核もより小さくなりましたが、今度は「やはり陰核をもとの状態のように陰核包皮で隠れた状態にしたい」とのご希望にて陰核包皮再形成術を今回行いました。

左:術前です。               

中:陰核包皮縮小形成術及び陰核縮小術再手術術後です。  

右:陰核包皮再形成術術後です。


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陰核は包皮で隠れるようになり御希望の形態になり順調な経過です。

初診時から約1年半の歳月が経ちました。

長い間お悩みになられたと思います。 もう悩む必要はないと思います。

自信をもってくだされば幸いです。

sulcus praeputiolabialis部分の余剰粘膜皺襞(適切な日本語名がないので私は患者さんに説明する際は「外々側ヒダ」と呼んでいます)は切除すると出血も多く解剖学的に様々な形態があり術者としてはあまり手をつけたくない部位になります。 形式的に出血の少ない部位の陰核包皮のみ切除すれば形式的には「患者の希望した手術をした」となりますが本来の患者さんの希望をかなえたことにはなりません。 それどころか新たな悩みを生じさせてしまうことになります。

sulcus praeputiolabialis部分の余剰粘膜皺襞(解剖学的にはanomalyです)は普通の医学書や解剖学の本には載っていません。 婦人科美容外科手術は上手くやろうとも雑にやろうとも評価されない分野の手術ですからあまりきちんと解剖のanomalyまで頭に叩き込んで手術する先生が少ないかもしれません。

残念ながらこの部分の取り残しの修正手術や縫合糸の食い込み痕で芋虫のような形態にされてきて修正をご希望される方々が非常に多いです。
患者さんは「手術したけど何かがおかしい?」と悩んで私のところにこられます。

解剖をよく理解し埋没法で用いるような極細の糸を用いて丁寧に手術を行えばこれらの異常形態は避けることができます。

もし美容外科医でこのブログを読まれている方がいらしたらそこの部分の整形処置をきちんとしてあげて頂きたく思います。 

評価されない仕事でも手を絶対抜かないのが外科医として大切だと思います。

先日お心遣いをいただきました。

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ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。

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