よく患者さんからのお問い合わせで「なぜ手術料が安いのか?」という お問い合わせが非常に多く、一つ一つに返答させて頂いていますと大変なので ここにその理念と経緯を記載させていただきます。

 美容外科医が外科医として人の体にメスをいれられるようにまでに様々な方々のお陰で そのような施術ができるようになります。 医学生時代は将来の医学の発展の為にと御献体してくださった方々の篤志のお陰で 人体の解剖を学ぶことができ、医師となってからは拙い研修医の点滴刺しや処置、手術に耐えてくださった患者様方がいたことを医師はベテランになっても決して忘れてはならないと思います。 本来は人々の病気を癒し治す人材になるために税金も投入され教育を受け、 様々な先達の医師の指導をはじめとして周囲の方々の支えにより医師として育てていただいたのに、 病まれた方々への奉仕ではなく主として健康な方々を相手に、いわば前述のように様々な方々の支えによりできるようになった外科手術技能を商品として 売るような美容外科に従事するようになるのには抵抗があったのは事実です。

 医学部卒業後付属病院研修を経て米国留学をした時の衝撃が今の私の医療への スタンスを形作っているのだと思います。 米国留学時は数々の衝撃を受けました。 日本世間でいうところの平和ボケ日本人だったと思います。 留学先の米国のテレビでは「どうやって我々(米国)は太平洋戦争で逆転し勝利を手にしたか」と 日米戦争のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦をコンピューターグラフィックを 用いて詳細に描出した番組を毎週流していました。 また中国や韓国で小学校時代からいかに 反日教育が行われているのか実際の中国や韓国の友人となった者より聞きました。 「何故日本人は原爆や大空襲であれだけ一般民間人を大量虐殺され怒りの声をあげないんだ?」と 詰問してきたユダヤ人もいました。 夜のバーにいくと在日米軍として勤務経験のある米国人から 「なんで日本の女はあんなに尻軽なんだ?」と屈辱的な質問を何度もされました。 

 帰国し研修先病院として横須賀米軍基地のことを訪れた時のことです。 部屋は各個室で部屋からは将校たち専用のヨットハーバーが見下ろせます。 そこから横須賀市の三笠公園の湾壁に横付けされている戦艦三笠が見えました。 戦艦三笠は日露戦争の時に日本海海戦にて連合艦隊旗艦として東郷平八郎大将をのせ ロシア艦隊を破った日本の誇りであった戦艦でした。 その戦艦を米軍は大東亜戦争終結後に接収しその栄光を叩き潰し地に落とすために 「キャバレー三笠」として艦内をキャバレーとしていました (現在は横須賀市が買い取り記念公園になっています)。 米軍病院の病室からはそんな三笠を見下ろす形で眺望が得られます。
 そこの病院にいる日本人レジデントが米国人患者に「 何故日本人なのにこの病院に研修にきたのだ?」と聞かれると 「米国の方が医療が進んでいるから」と平然と答えているのに 同じ日本人医師として情けなったです。 米軍基地のゲートをでると米兵を待つ日本人女性がしゃがみこんでたむろしているのを 横目に日本人としての屈辱感に歯軋りをしながら帰宅した思いがあります。

 帰国後の臨床研修は都内の病院で行いました。 ここでもある時白髪の院長先生が「この病院は以前米軍に接収されていて 昔は米兵目当ての日本人女性が病院の前に殺到していたものだよ」と遠い目をして語っておられました。 女性が時の権力者に流れるのはいたしかたがないかも知れません。 しかし現在の日本は男女共に日本本来の価値観も蹂躙され独立国としての気概も 失ってしまったがごとくの有様だと感じます。 

 怒涛のごとき仕事量に追われこの日本の医療の雑用の多さの中で 立派な業績を残された日本人医師の諸先輩には頭が下がるばかりです。 しかし私は米国留学で得た日本に対する思いを制約の多い保険診療の臨床の現場で うまく成就できる気が自分にはしませんでした。
 ハワイのパールハーバーに展示されている戦艦ミズーリ(1945(昭和20)年9月2日、 重光葵外相以下9名の日本代表団が東京湾上で降伏文書に調印した船として有名です) を訪れた時に、右舷艦尾のかすかなへこみが日本の特攻機によるものだと知り感銘を受けました。
 命を賭して守るべきものを守るべく特攻していった先人たちの志の尊さには 到底およびませんが自分も限りある人生の中で社会的意義のある仕事を日本社会の中で行い 社会に還元したいと考えています。 それが社会にかすかな影響しか残さないとしても。
 欲得渦巻く美容外科業界に本当の正しい美容医療を行っていくのも社会的意義がある仕事と考え、 前述の美容外科のある意味罪深さを自覚しつつ自分の生きる道として 美容外科手術に従事するようになりました。

  外見のコンプレックスなんかで悩んでいないで元気に溌剌と社会で頑張って欲しい。 それが私の願いです。
 より美しく、強く、しなやかに生き抜いてほしい。 それが私の願いです。
 他国の価値観に追従せず美しき誇り高き日本人を一人でも増やしたい。 それが私の願いです。
 より多くの人に美容医療の恩恵をとの理念に基づいて料金設定しています。 でも本音をいえば美容外科手術はうけないですめばうけないにこしたことはない と思っています。
 手術ですからそれなりのリスクもあります。 決してリスクのない手術はないのです。 ただ手術を受けられる方はいろんなリスク等を考え、 悩まれて手術という選択をされたのですからそれだけの結果をご提供したいと思っています。 
 医療の世界では20年、30年のご経験の諸先輩方に比べれば私はまだまだ若輩であり、また自分が社会に提供できる医療レベルよりももっといい治療をされる先生がいるであろうと 思いつつ外科医として自分の目の前の患者さんに精一杯向き合っていく日々です。 しかしいかに精魂込めて手術を行おうとも美容外科というのは結果が全てです。 結果としてご希望に添えなかった患者様方には誠に申し訳なく思います。 謝罪しても謝罪しきれないものでしょう。 それはカルマとして永遠に私が死ぬまで背負っていかなければならないものだと自覚しています。 そのカルマを背負いつつ私の手術を求める人がいる以上はメスを握り続けるつもりです。

 最後に 人の美しさは顔の造形のみで決まるものではありません。 まなざしや言葉遣い、心の在り方、諸動作などそれらが統合されてその人の美しさが現れます。 美容外科手術は顔の造形や心の在り方を変えるきっかけにしかすぎません。 でもそのきっかけによって大きく変わる可能性があるのも事実です。 皆様がよりよき人生を楽しめるよう心より願っております。 自分がその一助となれれば望外の喜びです。

 

平成18年 1月吉日   しらゆりビューティークリニック  一美容外科医

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