本日ご紹介の患者さんは他院にてルフォーⅠ型骨切り術、鼻中隔延長術およびそれらの修正術をお受けになられた患者さんです。
しかし手術というものは合併症が存在する以上特に骨切り手術においてはプロテーゼ手術よりも生じるリスクの度合いが大きい(出血、神経障害等)ため正解はありません。
生じ得るリスクとそれを乗り越えてまで手術をご自身が必要なのか熟慮された上でご判断されるのがよいと思います。
先日ある患者さんからご指摘をいただきました。
「なぜ先生は他院の失敗を載せて御自身の失敗を載せないのですか?」
私自身としてはこのブログは広告のように自院に患者さんを誘引する目的ではなく、美容外科の施術を受けようかどうしようかお悩みの方々に美容外科のありのままの姿をお伝えし、メリット、デメリットを熟慮されご判断いただく一助となれればとの考えのもとに患者さんからの評価が不満(1/5)というものも積極的に掲載をしてきたつもりでしたが「もっともっと失敗しているはず」とのご指摘でした。
その方は他院でお受けになられたフェザーリフト糸の癒着による凹みに対し皮下剥離術を行い、同日私がハッピーリフトを6本留置しその2週間後に笑うともう一方の頬に3か所凹みができるとのことでそれらの皮下剥離術を行った患者さんでした。その約1週間後、3週間後の再診時には他院でお受けになられたフェザーリフト糸の癒着による凹みに対して皮下剥離術を行った側のふくらみが気になられていましたが約7週間後の再診時には私がハッピーリフトを施術し笑うと凹みができるとのことで皮下剥離を行った側に一か所約5mm×10mmのしこりが生じて気にされていらっしゃいました。ステロイド注射や光治療によりやや軟解しクリニックの蛍光灯の元では明瞭ではありませんが携帯電話の写真でとると影としてまだわかる状態で現在もいらっしゃいます。すなわち4か所の皮下剥離のうち一か所に原因不明のしこりができてしまいました。
私はうまくいかなかった症例を故意に隠しているつもりはなかったのでこのブログでの供覧をお願いしましたが拒否されました。
私は隠しているつもりはないのですが「SBMで受けていてこんなに不満なのにブログに載っていない。隠しているではないか?」と思われる方は御遠慮なさらず私におっしゃってください。
また御遠方から多くの方が私のカウンセリングにいらしてくださいますが、私は無名の一美容外科医であり私より上手に執刀してくださる先生がその地方に必ず誰かはいると思います。
手術というものはアフターケアが非常に重要なのでご地元で良き医師を見つけてくだされば幸いです。
またこの美容外科医後遺症シリーズ を記載させていただいているのは美容外科手術に起こり得る合併症の紹介とその発生は特定の団体や資格とは関係がない旨の例示のためであり特定のクリニックや医師個人を非難するために記載したものではありません。 カウンセリング等でクリニックや医師の具体名をお聞きになられる方々がいらっしゃいますが私は絶対に明かしません。
このブログの読者である思慮深い皆様なら当然思いつくでありましょうが、供覧させていただいた症例をご担当したクリニックや医師の元に私の執刀した患者さんたちの修正依頼が殺到しているかもしれません。 私が一方的に供覧しているからといって私が彼等より名医とか上手いとかいうわけでは決してありません。
ただ私に執刀をうけご不満な方は黙ってクリニックから離れては全く私には満足だったのか不満だったのかわからないので私に御遠慮なさらず御不満な点をおっしゃってください。
医者の間では「患者さんがたくさんお金を出してくれる医者 学会発表をたくさんしている医者 肩書きが立派な医者」などが名医なのかもしれませんが、私にとっての美容外科の名医とは「患者さんに最短の距離(経済的負担は可能な限り少なく、人体に対する侵襲は可能な限り少なく)で最大の効果(希望の結果を確実に)をだせる医師」です。 私は目指していますが現実にはなれていません。
患者さんのためを思って良かれと思ってしたことが結果不良であれば一生恨まれる仕事です。
結果不良の結果を出している以上は私は凡医であり皆様には真の名医を探し出していただきたく思います。
しかしこんな私でもよいと御拝命いただければ私にできることは自分の全知全能を尽くすのみです。
そのためにも等身大の自分を供覧していくつもりです。
2009-07-22