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本日ご紹介の患者さんは処女膜切除術をお受けになられた患者さんです。
時々処女膜が強靭または過敏な方がいらっしゃいます。そのような方々は産婦人科で特に問題ないといわれたり、切開を加えたのだからすでに可能なはずだ、痛いなら自分で拡張訓練するようにと言われて指示に従ってもまったく症状が改善せず悩みぬいた上御来院されるケースが多いです。 
多くの方が処女膜を除去してあげることで入り口付近の痛みからくる性交痛の悩みから開放されます。しかしまれに原因が強靭処女膜にあるのではなく、心理的原因と思われるケースがあります。 パートナーに陰部を触れられただけで疼痛を感じる、恐くて自分でも膣に指をいれることができないというケースは処女膜を切除しても現状改善の可能性が低いのでまず心理的トラウマが無いかも含めて精査し心理療法から始められるほうがよいと思います。 どうしても心理的原因がご自身では思い当たらない時は(人間はあまりにも辛い記憶は表在意識下では忘れている可能性が充分ありますが)まずはご自身でタンポン等を留置し、それに慣れる訓練をされてみるのもよいと思います。 表面的に触れられても痛くはないが指等挿入時または性交時に痛いということでしたら手術適応の可能性があります。
症例写真は婦人科関係になりますので不快な方は以下の「症例写真」の部分をクリニックしないでください。
本日ご紹介の患者さんは結婚後性交渉が一度も完遂できずたまたま他院での病気の検査の際強靭処女膜症を指摘され当院を受診されました。


供覧した写真でもおわかりのとおり何度も性交を試みているにも関わらず処女膜の中央は2〜3mm程度の穴しかなく破瓜されていませんでした。

処女膜をめぐる悲喜こもごもの話が古来からありますが、実際痛みという辛さがある以上は本来ならば産婦人科で保険適応でされるべき手術だと思います。
しかし実際に専門医達が「病気でないから」と積極的に取り組まないもののなかにも深刻な悩みを抱えていらっしゃる方々がいる以上 可能な限り廉価な施術費で一外科医として寄与していきたいと思います。

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