キズだけのこって元に戻ったとのことでした。
皮下トンネルに垢が溜まって穴から突出してきています。 手術をお受けになられたクリニックにてアフターケアをお受けになられることを強くお勧めしましたがどうしても私にての加療を希望するとのことでしたので加療することとしました。
基本的に手術のアフターケアは手術をお受けになられたクリニックで行うのがベストです。
美容外科や形成外科に従事する医師の中には政治的に対立する医師の術後創ケアに関しては「これまでの創に関しては前医の責任だから貴方が弁護士に相談してからならば当院でその後診る。」と前医と患者の信頼関係を破壊して法的紛争に放り込み、自分のその後の創処置の法的安全を担保してから診る医師や、「他院で処置した? では当院ではその後は一切責任負えないので悪しからず」と責任逃れしてしまう医師が多々います。 扶氏医戒之略(ふしいかいのりゃく)を日本人医師の倫理規範と考えている自分としては自分の立場の安全を確保するため前医と患者を法的対立関係に放り込むのは医師として反倫理的行為だと思いますが、確かに他医で処置をされてしまうとその後の責任が負えなくなるというのは理解できます。 よってその医師を信頼して手術をうけた以上はアフターケアも信頼して受けていただきたく思います。
裏を返せばアフターケアを信頼してうけることができなさそうであれば手術をうけないにこしとことはありません。 手術はその場限りで終わるものとは限りません。 人体の複雑性、多様性は一外科医の短時間の関わりで100%コントロールできるものではないからです。
2009-03-10