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本日御紹介の患者さんは他院での頬骨アーチリダクション術により頬骨の陥没、容貌の左右差を主訴に御来院された患者さんです。
 
 
外観上頬骨の陥没および左右差を認めます。
頭蓋骨上の頭皮を一周して切って頭皮を剥がし頬骨にアプローチし頬骨弓の前部と後部で骨切り術を行う(アーチリダクション:頬骨弓前後骨切り術)術式でなされたようでありキズ痕に一致して頭に一周した禿痕ができてしまったとのことです。
なぜ頬骨の出っ張りを改善する程度の美容外科手術でまるでCrouzon病の頭蓋骨を手術するような術式が選択されたのか理解不能です。
 
通常のアーチリダクションなら口腔内の傷と耳前部のもみあげ内に0.5cm〜1.5cm程度の傷
再構築法なら耳前部のもみあげ内に約1.5cmの傷のみで済みます。
 
高額な手術費をかけてまるで脳外科手術を受けたような頭内全周にわたるハゲたキズが残りしかも頬骨が陥没したら誰でも辛いはずです。
 
しかし、ここで執刀した医師を責める気はありません。 執刀医は最善を尽くすべく努力されたはずであり、また、それぞれの事情があったはずであり、「後医は名医」の格言どおり後医である私が前医の言い分を検証せずに批判することは卑怯ですらあるからです。
 
ただこの手術をお受けになろうと考えていらっしゃる方々には手術を受ける前に熟慮していただきたいと思います。 安易な宣伝等にのせられてはいけません。 医療行為は必ずなんらかの合併症が生じる危険性がある行為であり安易にメスをいれることは厳に慎むことです。また特に美容外科においては執刀することにより医師に利益がはいるため残念ながら必要ない手術まで勧められる可能性も十分あります。
 
 
前医での改善手術はご希望されなかったので当院で修正処置を行うこととしました。
上段:術前です。
下段:修正術直後です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧してます)

アパタイト(カルシウム)による修正術を行っています。
術後の腫れが落ち着けば順調な経過になるでしょう。

土曜日、日曜日と参加したタイのチェンマイ大学におけるセミナーには香港、台湾、シンガポール、韓国、日本からの医師達が集っていました。 日本人は以前私が勤務したことがある美容外科の先輩医師にあたる先生がいらっしゃっていました(私がいたときにはすでに他のクリニックに移動されていたので直接は存じ上げておりませんでした)。 土曜日はチェンマイ大学をあとにしホテルについてから夜の9時からふと気がついたら午前3時までぶっ通し6時間もホテルの入口でその先生と語り様々なことを教えていただきました。 土日の解剖でも二人で何体もご一緒させていただき骨膜下フェイスリフトなどのKnack & Pitfallsを教えていただきました。
外国で日本のサムライ美容外科医にお会いできた奇遇に感謝します。

以前のフィリピンでの解剖もそうでしたがアメリカや日本での解剖と異なり心に切なくくるものがありました。

学ぶ機会を与えてくださったタイの方々、そして関係者各位様 ありがとうございました。

2009-03-08

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