今日は大東亜戦争終戦後3年目である1948年 に三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の孫娘である 沢田美喜が大磯に混血児救済施設「エリザベス・サンダースホーム」を開設した日です。
ホームは、戦後日本占領のためにやってきたアメリカ軍兵士を中心とした連合軍兵士と日本人女性の間に強姦や自由恋愛の結果生まれたものの、両親はおろか周囲からも見捨てられた混血孤児たちのための施設でした。
このエリザベス・サンダースホームからは2000人近くの混血孤児が育ちました。沢田美喜氏はホームの孤児達の教育のために1953年には学校法人聖ステパノ学園を創立し1962年にはブラジルのアマゾン川流域の開拓を始め、聖ステパノ農場を設立し孤児院の卒園生が数多く移住しました。
敗戦国における占領軍によるしわ寄せはどこの国でも占領兵士の子を妊娠した女性たちにのしかかってきます。悲惨な敗戦国の陰の部分を博愛精神によって支えた沢田美喜氏に敬意を表します。
本日ご紹介の患者さんは頬骨の幅を抑えてミッドフェイスを持ち上げたいとのご希望にてカウンセリングの結果、一期的に骨膜下操作で行える頬骨アーチリダクション、ミッドフェイスリフト、鼻翼基部(ほうれい線)プロテーゼをご提案させていただき最終的に患者さんのご判断の結果頬骨アーチリダクション(頬骨弓前後骨切り術)、ミッドフェイスリフトをお受けになられた患者さんです。
上段:術前です。
下段:術後4カ月再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
頬骨切りに関しては「満足」とのことでしたがミッドフェイスリフトに関しては効果がいまひとつ感じられず「やや不満」とのご感想でした。
次回、ミニリフトと脂肪吸引をご希望されましたのでその際は必ずや一美容外科医の矜持にかけて今度こそ御満足いただける結果を出すべく全力を尽くすことを誓います。
先日お心遣いをいただきました。
キャビアチョコレートでした。
深謝いたします。 どうか御気を遣わないでください。
2009−02−01