本日ご紹介の患者さんは約4年前に形成外科専門医によるフェイスリフト手術を受けその後傷痕に瘢痕が生じたためその医院で半年間近く治療をお受けになられた患者さんです。
半年間近く治療に通われ改善なくもう三年以上たっているので治癒のみこみはないとほぼあきらめていらっしゃいました。
たまたま他の手術の際に傷痕を発見し、良くなるかもしれない旨をお話してカウンセリングの結果複数回にわたる予定の瘢痕治療を開始することとしました。
左耳部の瘢痕
左列:治療前 右列:第一回目治療後1か月再診時です
右耳部の瘢痕
左列:治療前 右列:第一回目治療後1か月再診時です
(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
一回の治療でそれなりにキズの盛り上がりの勢いが抑えられ、赤みの軽減しました。
これから何回か治療を行っていけばよりよくなるでしょう。
学会等で受傷後半年以内の症例にレーザー等照射して「良くなった」と発表している医師を見受けますが受傷後半年以内でしたら自然治癒にてそれなりに良くなりますのでほんとうにその治療の効果で良くなったのかはわかりません。 それにもかかわらず学会で〇〇専門医や医学博士や准教授等の肩書きを持つ医師がそのような明らかに非科学的な発表をしているのをみたりすると特定の業者の機種の宣伝のためか?はたまた学会発表しているという自己満足のための学会発表か?と思わさせられ医の堕落を感じます。
治療効果はキズがいわゆる定常状態になる(通常最低半年はかかります)以前でしたらその効果を主張するのならば同一個人の肌による比較対象部位(自然治癒部位)がなければいけないと考えます。
今回のように3年近くを経ているケースにおいてはキズは定常状態になっていると考えられるのでそれなりに治療効果があると判断できると思います。
先日お心遣いをいただきました。
ありがとうございます どうか御気を遣わないでください。
2009-01-31