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本日ご紹介の患者さんは人工乳腺による豊胸術をご希望され乳房増大術(人工乳腺:豊胸バック)をお受けになられました。
 
本日ご紹介の患者さんは豊胸術〈人工乳腺(バック)留置術〉をお受けになられた患者さんです。
 
乳房を大きくする方法として1.人工乳腺留置術 2.脂肪移植豊胸 3.ヒアルロン酸注入豊胸 等が美容外科手術では一般的です。 それぞれ利点欠点がありますので担当医とよく相談してご自身がうけいれられる手術を選ばれるのがよいと思います。 
 
人工乳腺豊胸術で行うといってもこんどはバック選びの問題があります。
まず 
A.バックの素材の種類として
1.生理食塩水バック 2. シリコンバック(最近はコヒーシブシリコンが主体) 3.CMC(カルボキシメチルセルロース)バック 等があります。
 
そして
B.バックの表面の種類として
1.smooth type(スムースタイプ:表面がツルツル) 2.textured type(テクスチャードタイプ:表面がザラザラ)
 
C.バックの形態として
1. round type(ラウンドタイプ:円形) 2.anatomical type(アナトミカルタイプ:やや涙型)
 
D.バックのサイズ
 130cc〜500ccぐらいの範囲で患者さんの体型や希望サイズによります
 
E.バックを留置する解剖学的層
1.乳腺下、   2.大胸筋筋膜下、  3、大胸筋下 
 
F.切開創位置
 1.脇の下   2.乳房下縁 
  
etc..と選択因子が多岐にわたりそれぞれ利点欠点があります。
それぞれの利点欠点を担当医とよく話し合い手術そのものの利点欠点をもよく把握されてから手術をお受けになられるか否かを決めるのが重要です。
などが挙げられます。
 
本日ご紹介の患者さんは控え目を御希望されたためカウンセリングの結果、大胸筋筋下コヒーシブシリコンバック 150cc(smooth type)を使用、切開創は腋下で行うこととなりました。
 
上段:術前です。
下段:術後5週間再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)


御満足ということで順調な経過です。


豊胸術(人工乳腺)のリスク
1.硬縮 →  これがおきると乳房が硬く不自然な感じになります。
2. 術後血腫や感染
3.位置の左右差
4.天然乳房と比較したときの質感の違い
5.リップリング(バックの辺縁が体表から触れたり見えたりすること)
6.バックの破損

などが挙げられます。

2008-12-02

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