本日ご紹介の患者さんは鼻翼基部の凹みが気になる、および団子鼻が気になるとのことで鼻翼基部プロテーゼ(ほうれい線プロテーゼ)、鼻尖縮小(クローズ法)術をお受けになられた患者さんです。
 
 
上段:術前です。
下段:術後1週間再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)


満足です! とのことでした。
ギプスを外した直後なので鼻先が細すぎるように感じる人もいるでしょうが時間とともにもう少し自然になじんできます。
横顔も上顎が落ち込んだ印象が改善されより美しい横顔になっています。
上顎が落ち込んだような顔貌の改善に関しては咬合に異常がある場合はLefortⅠ型手術などの上顎の骨切手術が必要になりますが咬合に異常がないもしくはご本人が骨切り手術を望まれていない場合は鼻翼基部プロテーゼはよい術式と考えます。 咬合にも問題がありご本人にとって矯正や骨切り術が最適であろうと思われる症例に対しそれらの方法があることを紹介せず安易にプロテーゼを勧めるのは問題だと考えます。
逆にプロテーゼという方法がありながらそれを紹介せずにすべてを骨切り手術の適応とするのも手術が及ぼす侵襲の程度から考えるにどうかと思います。

何が患者さんにとってベストの方法か? 適切な診断力と適切な紹介先医師がいること、患者さんの希望、それに対する侵襲の程度からとりうる方法のメリットデメリットを適切に判断しご説明すること、が肝要だと日々考え診療するように心がけています。
また最も経済的に最大の効果がでる方法を考えて差し上げることも重要と考えています。

無駄なお金を遣う必要はありません。  余分なお金があったら今までご自身を育ててくださったご両親に旅行の一つでもプレゼントしてあげましょう。 

ところでご紹介の患者さんはその後一か月以上も再診にいらしておりません。またの御再診をお待ちしております。

2008-11-19

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