最近メールでご予約に関するお問い合わせが多いです。
電話のみで手術のご予約が可能なご遠方枠を月に数日作ることを検討いたしましたが下記の点からやめる事としました。
1.外科手術は万が一の合併症の発生があり得るもののため術後もアフターケアがきちんとうけることができることが前提となります。 ご遠方ですと万が一の合併症の発生の際に多大な支障を及ぼすことが考えられるためクリニックとしてはご遠方の方からのご依頼をお控え願いこそすれそれを(ご遠方からの来院を)奨励するようなご遠方枠を作るのは正しい美容医療を行うクリニックの理念に反します。
2.予約受付日にわざわざクリニックに足を運んできてくださる方々は(かなりのご遠方の方も何人もいらっしゃいました)当院での施術を強く希望されていらっしゃる方々なのでその方々を差し置いてまで電話のみで予約可能なご遠方特別枠を作ることはできません。
3.ご遠方ですとなかなか再診にきていただけなかったり「手術を受けてはいさよなら」となるケースが多々あります。私は患者さんとの一期一会を大切にしたいと思っています。 きちんと再診にきてくださり人間的コミュニケーションがとれる方々を診たいです。
予約の取り方を検討する旨を以前書きましたがこのような結論となりご期待にそえなかった方々には誠に申し訳ありません。
しかし何度も書かせていただき恐縮ですが医療行為というのは100%の成功であるべきではあるものの実際はそうではありません。 一定の確率でなんらかのトラブルがおきる可能性があり得ます。
大切なのはその時に適切な処置が行えるか否かになります。手術というのはアフターケアも含めて最終的に約半年で完成するものになります。 どんなに医学、医療技術が進歩しても人間の細胞が治癒する時間はあまり短縮できません。 短期間に集中的な治療が必要になる場合もあるかもしれません。 ですからこそ手術はご自宅から通院に便利な範囲内で適切な医師を探し出していただければ幸いです。
このブログを読んでいる方でしたら決して甘言に弄されることなく正しい目で医師選びができるようになっていると思います。 実際にお近くの医院に色々と足を運んでみてください。
インターネットでお買い物するのとはわけが違います。 直接医師と会い話しをしご自身の希望に沿うもしくは近い手術が受けられるのか、万が一の合併症の発生の際の対応等を熟慮されお選びなられるのがよいと思います。
最近はメール返信の量といい電話対応に人員がかかりきりになってしまうことといい残念ながらこじんまりとした医院のあり方に支障がでているのが現状です。
規模を大きくしてほしいとのご依頼もありますが私は一期一会で患者さんとのコミュニケーションを楽しみながら事業家ではなく一美容外科医として過ごしたく思っておりますのでごめんなさい。
さて本日ご紹介の患者さんは額の皺改善目的にボトックス(ボツリヌス毒素)をお受けになられた患者さんです。
額の皺とり目的にボツリヌス毒素を注射すると約4〜6ヶ月程度額の表情筋の動きが制限されるため皺ができなくなります。 すでに皮膚に刻まれた深いしわ(眉をあげなくてもできてしまっている皺)を目立たなくするためにはコラーゲンやヒアルロン酸の注射が適切ですがそのような皺の形成の予防目的(若いときは浅い皺でもなんども皮膚が織り込まれることによりだんだんと深い皺になっていきます)および浅い小じわの形成抑制目的にはボツリヌス毒素注射は非常によい治療法になります。欠点は数ヶ月で効果がきれてくるため注射を打たなければならない点ですが定期的に注射をされている人とそうでない人では明らかに若々しさが違います。
上段:術前です。
下段:術後2週間再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています。)
どちらの写真も思いっきり眉毛をあげてもらっていますが下の写真ではわずかしか皺ができていません。 眉のすぐ近くの筋肉まで働きを止めてしまうと眉が下がり目つきが悪くなってしまうのでこの程度筋肉の働きを残すように注射を行います。
先日お心遣いをいただきました。
しらゆりのお花でした。
深謝いたします。 どうかお気を遣わないで下さい。
2008-01-22