今日は1869年に靖国神社の前身となる「東京招魂社」(とうきょうしょうこんしゃ)が創建された日になります。
そして1945年 に広島市へ原子爆弾投下された日および宮崎県都城(みやこのじょう)大空襲があった日になります。
広島への原爆投下により十数万人の市民が虐殺されました。
原爆を投下したエノラ・ゲイ号は快晴のテニアン島に帰島しその晩米国将兵や科学者が深夜まで祝賀パーティーを開いたとされています。
8月8日にソビエト連邦が日ソ中立条約を破棄、日本に宣戦布告し8月9日は長崎に原子爆弾がおとされるなど絶望的な状況のなか、この非人道的な殺戮兵器に対し日本政府は8月10日にスイス政府を通じて米国政府に抗議文を提出し同様の趣旨を赤十字国際委員会にも説明するよう在スイス加瀬公使に対し訓令を発しています。 この気力には目を見張ります。
戦後の日本政府は原爆の使用に対し一度も米国に抗議声明を出すどころか先日には我が国の某防衛相が「(原爆は)しょうがない」と発言しています。
敗戦によって精神までもここまで敗退、廃頽するものなのかと愕然としました。 いくら負けた戦とはいえ我々にも守るべき正義と魂があったはずです。 非戦闘員である無辜の老幼婦女子が虐殺されることはいかなる事情によれども許されないという倫理観を日本人はもつべきです。
1945年8月10日日本政府抗議声明
「本月六日米国航空機は広島市の市街地区に對し新型爆弾を投下し瞬時にして多数の市民を殺傷し同市の大半を潰滅せしめたり。
広島市は何ら特殊の軍事的防備乃至施設を施し居らざる普通の一地方都市にして同市全体として一つの軍事目標たるの性質を有するものに非らず、本件爆撃に関するする声明において米国大統領「トルーマン」はわれらは船渠(せんきょ)工場および交通施設を破壊すべしと言ひをるも、本件爆弾は落下傘を付して投下せられ空中において炸裂し極めて広き範囲に破壊的効力を及ぼすものなるを以つてこれによる攻撃の効果を右の如き特定目標に限定することは技術的に全然不可能なこと明瞭にして右の如き本件爆彈の性能については米国側においてもすでに承知してをるところなり。また実際の被害状況に徴するも被害地域は広範囲にわたり右地域内にあるものは交戦者、非交戦者の別なく、また男女老幼を問はず、すべて爆風および輻射熱により無差別に殺傷せられその被害範囲の一般的にして、かつ甚大なるのみならず、個々の傷害状況より見るも未だ見ざる惨虐なるものと言ふべきなり。
聊々交戦者は害敵手段の選択につき無制限の権利を有するものに非ざること及び不必要の苦痛を與ふべき兵器、投射物其他の物質を使用すべからざることは戦時国際法の根本原則にして、それぞれ陸戦の法規慣例に關する條約附属書、陸戦の法規慣例に關する規則第二十二條、及び第二十三條(ホ)号に明定せらるるところなり、米国政府は今次世界の戦乱勃発以来再三にわたり毒ガス乃至その他の非人道的戦争方法の使用は文明社会の與論により不法とせられをれりとし、相手国側において、まづこれを使用せざる限り、これを使用することなかるべき旨声明したるが、米国が今回使用したる本件爆弾は、その性能の無差別かつ惨虐性において従来かかる性能を有するが故に使用を禁止せられをる毒ガスその他の兵器を遥かに凌駕しをれり。
米国は国際法および人道の根本原則を無視して、すでに広範囲にわたり帝国の諸都市に對して無差別爆撃を実施し来り多数の老幼婦女子を殺傷し神社佛閣学校病院一般民家などを倒壊または焼失せしめたり。
而していまや新奇にして、かつ従来のいかなる兵器、投射物にも比し得ざる無差別性惨虐性を有する本件爆弾を使用せるは人類文化に対する新たなる罪悪なり。帝国政府はここに自からの名において、かつまた全人類および文明の名において米国政府を糾弾すると共に即時かかる非人道的兵器の使用を放棄すべきことを厳重に要求す
。」
本日ご紹介の患者さんは鼻尖縮小術をお受けになられた患者さんです。
上段:術前です。
中段:術後一週間です。
下段:術後一ヶ月再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
順調な経過です。
先日お心遣いをいただきました。
ありがとうございます。 深謝いたします。
2007-08-06