術式はオープン法でおこなっています。
皮膚はかなり硬かったですが、可能な限りcomposite graftは避けたかったので(生着せず壊死の危険性が高いため)鼻柱部の皮膚が寄せて縫合することができる範囲内で鼻中隔延長術により鼻先をさげました。
自家組織を使った場合はやはり心配なのが術後に生じてくるかもしれない組織の吸収や拘縮です。 しばしば他院で側頭筋膜を用いて隆鼻術を行って数年してから鼻先が上を向いてきたという患者さんにお会いします。どうやら側頭筋膜が拘縮してくるケースがあるようです。また自家組織による隆鼻術は繊細なデザインの調整が困難であり、デザインが気に入らないといった場合の修正が困難になるのも欠点です。それらの欠点をご納得いただけてどうしてもシリコンがイヤという場合に用いることとなります。
順調な経過になることを願っています。
メイヨー兄弟の格言
Charles・H・Mayo
34.教えるということができるとはなんという特権でしょう。教えるために必要な知識をもつ多くの人達の中で、将来にわたってずっと心に残るような方法で、また同時に関心をそそるような方法で、学生にそれを教えられる人はなんと少ないことでしょう。
William・J・Mayo
34.すべての健康を支える企画の中で公衆衛生は最も重要で、かつ最大の利益をもたらせるものです。
2007-04-18