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本日ご紹介の患者さんは約半年前に二重切開術、目頭切開、たれ目形成術をお受けになられた患者さんです。
もともと黒目の下に余裕がなくたれ目形成を行うといわゆる「三白眼」になってしまうため医師としてはお勧めできない旨を強くお話しましたが「カラーコンタクトをつけるのでどうしてもしてほしい」とのご依頼にて施術をお受けすることとなりました。
 
上段:術前です。
下段:術後約半年後再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)


目頭切開はミニZ法で行っています。
非常に順調とのことでしたが今度は目尻切開をしたいとのことでした。
目をより大きくしたいお気持ちはわかるのですが手術というものは欲張りすぎると好ましくない結果を招くことがあります。
このへんでご満足いただきたいとお願いしました。

美容外科手術にたずさわってきて悩むのが医師側と患者さん側との意識の差です。
私としてはキズの残る可能性や感染の可能性をお話しそれらのリスクを御納得いただいて万が一不具合が生じた場合はいわば全力で患者さんと共闘するつもりで手術に望むのですが中には医師を魔法使いのように考えリスクなしでなんでもできるとお考えなのかやめたほうがいいと強くアドバイスしても楽観的にお考えになられるのかお薦めできない手術を「やって欲しい」と懇願してご依頼され結果として希望されない状態になったときに医師を非常に責め立てる方がいらっしゃいます。

最近「ここまでリスクを話してご納得いただいてそれでもご依頼されるのであれば患者さんのためにメスを握ろう」という気持ちから「いくらリスクを話しても実感としてわかっていらっしゃらない患者さんの思いを尊重するのは実は患者さんのためになっていない。患者さんにとって将来不利益になりえる確率が高ければ心を鬼して患者さんのために断固として断るべきである。」というふうに考えが変わってきました。 「そんなの医者の悪しきパターナリズム【paternalism】(父親的干渉)じゃないか」といわれればそうなのかも知れませんがやはり万が一の事態になったときに術前のご説明と同意は無かったのごとく振舞われると私の落ち込みも激しいものがあります。
手術の最終仕上がりまでは最低でも半年はかかります。いくら文明が進歩しても人間のもつ自然治癒のスピードはそうは変わりません。

約400年以上前に外科学を革新した名医であるフランスの外科医アンブロワーズ・パレが言った「我包帯す、神、癒し賜う」は名言であり核心をついていると思います。

キズが癒え、治癒していくのは患者さんの治癒力によるのであり医師はその治癒の妨げにならないようにしなくてはなりません。

人の造作を人為的に創りかえるという行為は自然の摂理に反しているのかも知れません。 だからこそ細心の注意を払い自然の摂理になるべく沿うように医療行為を行っていかなければならないと思います。

メイヨー兄弟の格言
Charles・H・Mayo
31.医師が相談を受けるさまざまな症状の中で、痛みはどのようなものであれもっとも一般的な症状で多くの場合緊急な処置を要します。痛みの性質を適切に見極めることができれば、痛みは症状の中では有力な診断根拠のしるべとなるでしょう。

William・J・Mayo
31.今後の文明と知的発達は、予防医学の発展に大きく依存しています。

2007-04-13

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