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なぜごっちゃにするのでしょうか。 そのような社会的偏見が後述するように美容外科の分野においてもあまり学術的に検討されてこなかった原因です。写真は二度の訂正を入れました。

今日は1942年にフィリピンのコレヒドールに司令部を置いていたダグラス・マッカーサー将軍が日本軍の攻撃に耐え切れずオーストラリアへと逃れた日となります。


本日ご紹介の患者さんは小陰唇縮小形成、陰核包皮縮小形成、肛門美容外科をお受けになられた患者さんです。

上段:術前です。
下段:術後約3ヶ月再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)

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外性器と肛門が他人と異なる気がするということでご相談を受け診察したところ、女性外性器は左右のPraeputium clitoris(陰核包皮)の横の部分(Sulcus praeputiolabialis からSulcus nympholabialisにかけて)にLabia minor(小陰唇)に連なる余剰皺壁が存在しており、右のLabia minor(小陰唇)は外側方に過剰発育しており左右の不均衡を呈していました。

すなわち右の小陰唇が大きく発育し本来の陰核包皮の外側に異常形態の一種である特殊なヒダが存在しておりそれが小陰唇につながっていました。

また肛門は7時の方向に内痔核と外痔核が連続した混合痔核として脱出していました。

よって外性器に関しては余剰粘膜が存在するとその皺壁間に恥垢(smegma)が溜まりやすく不潔になりやすいのと外観上の改善のため両側小陰唇縮小形成術および陰核包皮縮小形成術を行いました。

肛門に関しましても疼痛や出血がなくても機能的にも外観的にも肛門が一部脱出しているのは問題があるため痔核の切除と共に肛門美容形成術を行いました。

口腔から肛門までの領域は人体の栄養の摂取、排泄をつかさどる非常に重要な経路ですが痔を始めとする肛門領域の治療に真面目に取り組む医者は他の領域の医師達から蔑視される傾向が歴史的にありました。イギリスでは肛門科医を pile doctor という蔑称で呼ぶ医師たちがいました。 
外性器の形態も猥褻性とのからみからか取り扱う医師が蔑視される傾向にあり今まで美容外科の分野においてあまり学術的に検討されてきませんでした。よって解剖学的anomaly(異常)(Sulcus praeputiolabialis からSulcus nympholabialisにかけての余剰皺壁など)を正常構造に戻すことなくただ単に小陰唇を小さくするといういい加減な手術が巷で多数行われてきました。 外性器や肛門は美容外科領域でも評価されない分野になりますが人目につかない箇所でも悩める人には大変な問題であり手を絶対抜かないのが外科医として大切だと思います。

Charles・H・Mayo
4.「専門家とは、より少ないものについてさらに知識を増やしていく人のことである」という定義は適切であり真実です。このことから、専門家は仕事を効率よくこなすために、その専門分野の属する全体を象徴する人たちと何らかの関連を持っていなければなりません。
William・J・Mayo
4.患者の命を延ばすことと同じように、患者の幸福を保障することは、やりがいのあることです。

2007-03-11

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