最近患者さんによく聞かれる質問として[傷はどのくらいで治るのですか?」と聞かれます。
何をもって「治る」と定義するかによってその答えは変わります。
一般的に
抜糸だったら約6日後
化粧でて人前にでれることをさすのなら手術の大きさや侵襲の程度にもよりますが抜糸後〜2週間後
肉眼的レベルの治癒なら約半年後〜一年後
顕微鏡レベルの治癒なら一年〜二年後
となります。
傷が治るのにはそれなりに時間を要します。 また治るまでの間、一時的にコラーゲン等増殖して傷が固く膨らんでくる時期もあります。
あせらず傷をいたわり根気よくケアしていくことが綺麗な傷の治りに重要になります。
さて今日は鼻尖縮小術、鼻中隔延長術、小鼻縮小術をお受けになられた患者さんのご紹介です。
2年前に他院にてL型プロテーゼおよび鼻尖縮小術をお受けになられていた既往があります。
その鼻尖縮小術では効果が感じられず、鼻先も下げて鼻孔を目立たなくしたいとのことで今回の術式の選択となりました。
上段:術前です。
中段:術後5日目です。
下段:術後7日目です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)

鼻中隔延長術は鼻先を下げるにはよい手術なのですが移植した耳介軟骨や肋軟骨が将来変形してこないという保証がありません。
そこが欠点となります。
どうかきれいな鼻でずっといますように!
2007-03-04