今回は鼻プロテーゼ、ハイブリッドプロテーゼ、鼻尖縮小手術の患者さんのご紹介です。
ご遠方からの御来院で鼻先を全体的に高くし下向きにむけたいとのご相談でした。
鼻を高くする方法としては ヒアルロン酸、自家組織移植、プロテーゼ(L型、I型)
鼻先を下向きにする方法としては 鼻中隔延長術、軟骨移植、L型プロテーゼに自家軟骨を合体させたhybrid prosthesis(ハイブリッド プロテーゼ)留置術 などがあります。
カウンセリングの結果患者さんが選ばれた今回の手術方法は 鼻尖縮小手術とハイブリッドプロテーゼによる鼻先下降でした。
ご遠方からの来院なので感染等のトラブルが万が一生じた場合通院に困りますのでお近くの医院での加療をお勧めしましたが地元で適切なところがわからないとのことで、なおかつリスクをご理解の上で手術の御依頼をされましたので施術いたしました。
上段:術前です
下段:術後1週間抜糸時です (写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)

現時点では良好ですがとにかく心配なのがL型プロテーゼに生じやすい合併症です。
合併症として
1.感染(これはプロテーゼ全般にいえるリスクです)
2.L型プロテーゼの上方移動(鼻先が上向きに移動してくる可能性があります)
3.鼻尖部皮膚のの菲薄化(ひはくか:薄くなる事)
等のリスクがありこれらが心配です。
しかもこれらの合併症のやっかいなところは数年経て生じる可能性も充分ある ことです。
これらの合併症が生じた場合はいったんプロテーゼを抜去せざるを得ません。
いつもL型プロテーゼを入れる場合はこれらの合併症がおこりませんように! と祈りながら手術を行っています。
今回もどうか合併症がおこりませんように!
2006-12-21